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2015/02/13

CP+ Camera & Photo Imaging Show 2015 リコーイメージング 洲崎秀憲氏セミナー

当初行く気は無かったんですが。洲崎カメラマンの【新鋭Kマウントレンズで捉える。K-3のヒコーキ撮影力】なんてそそるタイトルのセミナーが実施されると。さらに、直前にリコペンからのプレスリリースでフルサイズ一眼レフ超望遠ズームの発表が。これはまあ、行っとくべきか?

有給取って、朝一の便で羽田へ。リムジンバスで会場直行、10時には到着。セミナー会場にはまだ誰も並んでもいなかったので、リコー・ペンタックスのブースをぶらぶら。


フルサイズのモックを眺めたり、645Zを触ったり、件の150-450mmを触ったり、意外に持ちやすくて、これなら手持ちでもいけそうです。ただしビデオを据え付けて静止画動画両方狙う欲張りなことをすると、しんどいでしょうねえ。

開始時刻15分前、1030にはそろそろ席に着く人が。まだ空いていた最前列に座ります。と、演台に何やらでかいレンズが2本。70-200と150−450でしょうか。期待が高まります。

そして定刻に洲崎さん登場。

日々、飛行場外周で撮影しているが、同好の士である皆様とは普段挨拶も出来ていない。そのおわび方々今日はペンタックスの機材とともにヒコーキ写真の魅力を語りたい。

K-3は2013年秋に発売されたカメラ。それまでのペンタックスは大人しい被写体を得意とするカメラのイメージがあった。このカメラの登場で動態撮影が可能になり、ヒコーキ撮影の機材選択を変えた革命的な機種である。厚木のスーパー・ホーネット、百里に教導巡回に来たアグレッサー、小松航空祭のカーゴルクスなど、戦闘機・民間機問わず素晴らしい撮影性能を発揮。K-3を一年半使って、私見ではあるがAPS-C2000万画素超のカメラとしてヒコーキ撮影に最適の描写力を備えた機種であると言える。この描写力は時として同画素数のフルサイズに匹敵する。

昨年、カリブ海のプリンセスジュリアナ空港へ担げるだけのペンタックスの機材を持ち込んで山盛り撮影。この思い出を語ろうかと思ったけれど、CP+直前に新規レンズの発表が。業界激震、D-FAレンズ2本。フルサイズのイメージサークルをカバーする製品。これを使ってヒコーキ写真を撮りたいとの衝動で、北米へ。

まずはコロラド州、イーグル・カウンティ・リージョナル空港、most extreme airportのひとつ。山の間、すり鉢の底のような地形にある空港。離陸直後にハイレートで山を越えるか、山を避けて山間を縫うように飛ぶ。進行方向左にある山を登ると木々の間から撮れそうな場所。150−450でレフトバンクを撮れた。ここは撮影ポイントが限定されるので、単焦点だとフレーミングに悩む。ここにこのレンズが現れた。これならこの場所には最適。すり鉢の底からギヤアップしつつレフトバンク。さながらデモフライトの如く。

描写力。三倍ズームに抑えていることで単焦点レンズ的性能を得ている。周辺の描写も乱れがなく良い。DA STAR単焦点ほどではないが、劣るものではない。今までのペンタックスレンズは300mmを越えると560mmまで空白の焦点域であった。サンヨンとテレコンで埋めていたが、 300mm-400mmの解像力はサンヨン+テレコンより新レンズの方が良い。420mmでは、新レンズがベータ機である前提であるが、画質はほぼ同等。製品版となった場合、新レンズの方が画質において勝る可能性がある。レンズ選択が難しくなったが、物欲に応じて揃えて欲しい。

70mm-200mm、着陸を中心に使いやすい焦点距離。スーパーEDレンズを用いた優れた光学性能の気持ちよく使えるレンズ。この空港は夏の閑散期はプロペラ機が一日4便の寂しい空港。スキーシーズンはジェットが一日8便。このレンズにリヤコンを付けても、解像力は充分。APS−C機で、D-FAレンズとDAリヤコンバータの組合わせで使用可能。150mm−450mmとリヤコンの組み合わせは、AFがメーカー推奨範囲を超えるものではあるが、比較的大人しいシチュエーションなら使える。画質は充分。

エアショーに使えるか。オフシーズンであるが、ブルーズ、カリフォルニア・エルセントロ基地での冬季訓練に臨む。ダイヤモンド360。基地を外れて来たところを撮影。高度も距離もあるが、450mmあればいける。

この基地はランウェイエンドが非常に外柵に近くて迫力あるランナップを撮れる。編隊の帰還とソロの離陸が重なるシーン。離陸を正面から。ロートランジション・テイクオフでバキッとハイレート。上空をバレルロール。ダブルファーベル。AFの追従も良い。

モーターの形式。SDMかDCモーターかは、メーカーの使いこなし方次第。ペンタックスのDCモーターレンズはミリタリージェットのマニューバを捉えることができる。

エルセントロは訓練基地。空母航空団の機体。スーパーホーネットがエアブレーキを立ててオーバーヘッドアプローチ、厚木などでは通常2000ftの高度。エルセントロではキャリアブレイク(空母着艦)の600-800ftで実施される。空自機動飛行に近い高度。450mmの焦点距離でいける。厚木では800mmや1000mmを使っているのは何なのか。

これは大柄なレンズであるが、望遠レンズは軽ければ良いとも言えない。重さがぶれを防ぐ意味もある。

ラスベガス、ホテル街をバックに。400mm弱の焦点距離での解像度の高さ。近いランウェイで70-200を使ってみた。ピントチェック時はシャープ、輪郭強調ゼロで確認している。このレンズのデータを見た時にシャープをかけてるのかと誤解したくらい解像度が高い。サンセットビューイングエリアで気持ちよく撮影できた。

更にデスバレーへ。ミリタリーレンジとして低空飛行訓練ルートがある。ジョシュア、イサベラ、等。サイドワインダーローレベル、そこへ進入するジェダイトランジション、スターウォーズキャニオン。ここでも戦闘機にAFはしっかり追従。冬場のデスバレーは天気悪いが、雲間の光に恵まれて撮影できた。

バーズも来た。ペンタックスへのご祝儀か(笑)。ただし予備機の7番機。

チャイナレイク基地の記念塗装の残ったレトロカラーのホーネット。1/500で撮影して機体はきちんと解像し、背景が奇麗に流れている。

K-3のテストファーム、流し撮り対応を実装している。ローパスセレクタメニューと入れ替えで使う。タイプ1、タイプ2で検証している。K-3にファームアップで採用されるのか新機種で入れるのかは不明。

F-16、州空軍かなと思ったら、デンマーク空軍がF-35のサポートで飛ばしている機体まで飛んできた。

ペンタックスリコーの製品がもたらすムーブメントはヒコーキ写真の世界に更なる刺激、変革をもたらすのでは無いかと痛感した。

以上のセミナーを聞いて、ヒコーキ写真を撮っているペンタ使いはとしては150-450mmは必須のレンズになるのではなかろーかと。

おまけとして、直進ズームは構造上長期的に鏡筒精度が下がる。回転式ズームの方が光学的な光軸精度は高い。回転ズームレンズのフードを持ってズーミングするのは避けた方が良い、とのこと。

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