wikipediaによると、しらね型護衛艦の2番艦で、進水して35年を経過するベテラン艦。人が乗り込むタイプの単装砲を2門前甲板に備えるとか、最近のフネには無い装備を持っています。2年後、いずも型2番艦に後を譲って退役の予定。現役の姿を見ることが出来るのは今の内です。韓国籍の船にぶつけられたりと言った災難もありましたがまだまだ元気。そう言えばあの時の火災は艦首に積んでいた塗料が燃えたのだとか。海自の護衛艦は暇さえあればいつも塗ってますから載せてる塗料も相当な量になるそうで。
下関、あるかぽーとにて17日、18日と一般公開される、と言う事で覗いてきました。土曜日は午後からと聞いていたので昼過ぎに着くように移動。あれ、現地の表示を見たら午前中も公開してたみたいですね。朝から来た方が多少なりとも涼しかったかな。まあ風はあってそんなつらい暑さではなかったのでよしとしましょう。
右舷を接舷していますが、これって珍しいような。フネも飛行機も左舷で接舷するのが常だと思ってたけど気のせい?
関門橋と。
列に並んでいると、開始時刻を5分早めるとのアナウンス。ありがたい。
ゲディズの寄港時も、このヒトいましたね。
手荷物検査をクリアして、いざ乗艦。アスロックは先週見たしらゆき、せとゆき同様の可動型。
その前に単装砲が高さを変えて2門装備されています。現代の単装砲の発射速度であれば1門で用は足りるのでしょうが、素人が見た限りではやっぱり数が多い方が強そうに見えます。流石に、大口径砲を9門並べて僅かな時差でどんどこ撃ちまくるのはフィクションでしか見られないのは分かってますが。
砲手、と言っていいんでしょうか。砲塔の左側には人の座る席が用意されています。聞いてみますと、基本的な照準などは艦橋前のパラボラアンテナが受け持つけれど、微調整は乗り込んだ人間がやるそうです。最終的に人の手に頼る兵器。おそらくはそこでしか通用しない、けれど他に代替の効かない職人芸があるのでしょう。磨かれた錬成の技が、願わくば現実に役立つことなくされど惜しまれながら引退できますように。
艦橋には二つのサクラの旗が翻っていました。佐世保の群司令が乗艦しているとのことです。そう言う位置付けの艦なのですねえ。
ヘリの格納庫。三機入るそうです。
格納庫の中にはこんなものが。箱は流用している様ですね。イラストが可愛い。
後甲板にはSH-60Kが鎮座。緑のつなぎを着たヘリ部隊の方が何人かおられたので、お話を伺ってみます。興味があったのは60のJ型とK型の違い。立場によってやっぱり意見の相違はあるようです。両方に乗ったパイロットの方は、Jの方が(車で言うところの)パワーウェイトレシオが良いので好ましいとか。しかしナビゲーションその他は、アビオニクスが新しいK型が良いと。機内もK型の方が広くて最大搭乗人数も多く、使い勝手は良いそうです。最大速度や後続距離はJ型が優れるが、低速時の効率や積載量、搭載兵器はK型。エンジンや機体は新しくなっているけれど、トランスミッションなどはそのまま流用したことで、エンジンの性能よりそちらの限界で能力を制限されてしまうとか。なんと言いますか、ちょっともったいない機体。当分J型とK型は併用されるそうですので、適材適所で使われますように。
救難用のホイスト。
ヘリにもバックミラーが付いています。
海上自衛隊旗、関門橋を背景に。
艦を降りて、当然上から見下ろしてみます。天気も良いので前回ゲディズを見に来た時より観覧車に乗る人も多いようで。家族連れと男女二人連ればっかりです。そこは気にしない気にしない。アクリルの窓越しですので多少写り込みや歪みはありますが、上から全景を見られるのは良いですねえ。
短SAMはあんなところに付いてるのかとか。
見られるものは全部見て、満足して撤収。
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